目黒雅叙園「和のあかり×百段階段」へ。夏の浴衣デートにもオススメ

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おでかけ

暑い夏、都内でも自然や非日常空間を楽しめて、涼しく浴衣デートもできるオススメスポットをご紹介します。
東京・目黒雅叙園で毎年行われている和のあかり展。
2024年の開催も決定しました。
ここでは、2023年に行われた「和のあかり×百段階段2023~極彩色の百鬼夜行~」7月1日(土)~9月24日(日)を紹介します。
百段階段の各部屋から異界へと迷い込むような展示の数々。あかりを使った光と影の演出、風鈴の音を誘う風、香りや音楽など、五感を使って夏を涼しく味わう空間をご案内します。

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和のあかり×百段階段2024の開催が決定

目黒雅叙園「和のあかり×百段階段2024」の開催予定が発表されましたので紹介します。

和のあかり×百段階段2024年~妖美なおとぎばなし~

期間:2024年7月5日(金)~9月23日(月・休) ※会期中無休
場所:東京都指定有形文化財「百段階段」
時間:11:00~18:00(最終入館 17:30)
※8月17日(土)は17:00まで(最終入館 16:30)

入場券
前売り:2024年4月10日(水)10:00~2024年7月4日(木)23:59
一般:1,300円 大学生・高校生:900円 中学生・小学生:600円
当日券:2024年7月5日(金)~2024年9月23日(月・祝)15:00
一般:1,600円 大学生・高校生:1,000円 中学生・小学生:800円
ペアチケット(一般お二人様):3,000円

その他、数量限定のグッズ付チケットや日時指定のチケットなどもあります。
※申込は公式HPからオンラインチケットを利用してください。

2024年のテーマは「おとぎばなし」のようです。
百段階段と各部屋で、おとぎばなしをモチーフにして、伝統工芸や現代アートなど様々なアートの融合が見られることでしょう。

 

和のあかり×百段階段2023年を紹介

2023年に行われた「和のあかり×百段階段2023~極彩色の百鬼夜行~」を紹介します。

エントランスは、小田原風鈴と江戸風鈴が風に揺られています。涼しい音が耳に心地よく、外の暑さを忘れてしまいます。ユーモラスな柳井ちょうちんで縁日のようなワクワク感も芽生えます。

和のあかり展エントランス

 

日本の夏は風鈴の音で感じる小田原風鈴と江戸風鈴

小田原風鈴は平安時代に起源をもつ相模鋳物という鋳物で作られています。

小田原風鈴と江戸風鈴

透明なガラスの風鈴は江戸風鈴。ふちをわざとギザギザに仕上げることで、音の響きがさらに涼やかになるそうです。

そして、名古屋提灯の並べられた廊下で、和紙の温かみのある灯りを体感しつつ中へといざないます。

名古屋提灯が並ぶ廊下

 

百段階段と各部屋の特徴、展示物をご紹介

階段を上がりながら、途中には様々な趣向を凝らした部屋があり、中に入って見学することができます。
展示物がなくても十分見ごたえのある部屋ですが、それぞれの部屋のイメージと
「和のあかり×百段階段2023~極彩色の百鬼夜行~」のイメージ展示との組み合わせが、一段と非日常を味わえる空間になっています。

「十畝の間」:生け花と灯籠で美しくも怪しい異世界へ

最初の部屋は「十畝の間」。荒木十畝による四季の花鳥画と黒漆の螺鈿細工が施された部屋です。入ってすぐ引き込まれるのは、暗闇の中に浮かぶ灯籠のあかりと床に映る生け花。
なんとも異世界の雰囲気を醸し出しています。

生け花の映る部屋と越谷籠染灯籠

ここは一様式いけ花による「異世界へと続く道」というテーマの作品が展示されています。鳥居の両脇に並ぶのは、「越谷籠染灯籠」。
「籠染め」とは藍染の技術で、今は作られなくなったそうですが、籠染めの浴衣地を灯籠として蘇らせたデザインです。

「漁礁の間」:ペットボトルアートの水晶が美しい鬼の住む部屋

百段階段でも特に華やかな「漁礁の間」。その部屋で赤い光に照らされて現れたのは、鬼。
部屋の柱の彫刻が浮き出て、より一層怪しさを感じます。

ペットボトルアートの水晶やオブジェ

美しい水晶のオブジェや花は、なんとペットボトルで作られた作品。
使用済みのペットボトルを接着剤などは使わずに作品にしたエコな展示となっています。

「草丘の間」:歌舞伎がテーマの舞台を再現した世界

四季草花絵が描かれた「草丘の間」には、歌舞伎の世界を再現した世界が見られます。松竹衣裳と歌舞伎座舞台がプロデュースする「異界の四季」がテーマの展示です。
「吉原の桜」は「助六縁江戸桜」や「籠釣瓶花街酔醒」に登場する桜の名所。

歌舞伎に縁の展示

「藤娘」・「紅葉狩り」・「鷺娘」は舞台そのもののイメージが四季を彩っています。

紅葉狩りと鷺娘

「ひらつか七夕まつり」の「七夕飾りコンクール」で受賞歴のある櫻井駿さんの「七夕飾り」や
造形作家・人形師のよねやまりゅうさんの人形も展示されています。

七夕飾りと人形

 

「静水の間」:夜の野原を思わせる哀愁漂う世界

金箔押地秋草などが描かれた「静水の間」には、「白王狐の世界」という展示が表現されています。こちらも歌舞伎の「義経千本桜」をテーマに、親と死別した子狐の孤独が表現されています。
部屋に入ると、夜のススキ野原を通り抜けるかのような風も吹き、静寂が感じられる空間です。

義経千本桜の狐のイメージ

徳島のフラワーデザイナーの米山慶子さんによる藍染花や、笠間の「つばめ窯」の陶芸家・高橋協子さんの民話をモチーフにした作品も展示されています。

「星光の間」:切り絵の花火や錦鯉が泳ぐ夏の空間

四季草花の描かれた「星光の間」には、越後長岡の花火をモチーフにした、第一印刷所が手がけた
切り絵加工の「かみはなび」と「にしきごい」が展示されています。

切り絵のかみはなびとにしきごい

また「津軽びいどろ」・「江戸切子」・「琉球ガラス」など目にも涼やかなガラス工芸も並んでいます。

「清方の間」:呪文が浮き上がる部屋・美しい和のあかりの数々

鏑木清方が手がけた茶室風の部屋「清方の間」には、今年の「和のあかり×百段階段」のテーマでもある「百鬼夜行」から逃れるための呪文が、弦間康二さんのFeelLabが手がける照明によって暗闇の中に浮かび上がっています。

弦間康二さんの照明と切子灯籠

そのほか、青い彼岸花がモチーフのかんざし
倉敷の切子灯籠をモチーフにした倉敷光作所の「希莉子あかり」
法隆寺の夢殿をモチーフにしたライト組子細工作品
和傘工房の「朱夏和傘あんどん」や有田焼の名窯「真右ェ門窯」の作品など
温かみのある様々な種類の「和のあかり」をみることができます。

「法隆寺夢殿ライト組子細工」

いつまでも眺めていたいような、あかりの数々です。

「頂上の間」:極彩色のライティングデコレーション。

百段階段の最後の部屋は「頂上の間」。
百段階段とは、階段が百段あるから名づけられたと思ってしまいますが、実は九十九段までしかないのです。東洋の思想では、数字は偶数より奇数のほうが縁起が良いと考えられてきました。その中でも、九は最も縁起が良く、その九を重ねた大変縁起が良い数の九十九段です。
また、「完璧な状態=百」は長くは続かないという考えもあり、あえて一つ数を引いたさらに良くなる余地を残した九十九段にしたとも言われています。

そんな最後の部屋のでは、大島エレク総業による、ライティングデコレーションの展示。
植物や花をモチーフにした極彩色のあかりの数々で、最後にふさわしい華やかな部屋です。

ライトデコレーションと越谷だるま

壁には「神々の面々」という間伐材を使用して神話に出てくる神々の面を作った作品や
水引を使って作られた「水引工芸の龍」が展示されています。
「越谷だるまアート」も面白い作品です。

浴衣を着て、食事を楽しめるお得なプランも色々

目黒雅叙園には、百段階段のほかにも、滝のある日本庭園やレストラン・カフェなどゆったりとした時間を過ごせる空間があります。
毎年「和のあかり×百段階段」の鑑賞とともに、様々なプランが行われています。浴衣の着付けをしてもらい館内を楽しめるプランや、ランチ付きのプランなど、前売り券や事前予約をチェックして、一日中目黒雅叙園の中で過ごすのもオススメです。

浴衣プランを利用しよう

●浴衣プラン 2024年6月17日(月)~9月30日(月) ※要予約

浴衣と着付、オリジナルデザインの団扇、レストランでのお食事がセットになった、
とてもお得なプランです。
7月5日からの「和のあかり展」の開催中は優待料金で企画展に入場できます。
沢山ある浴衣の中から、好きなものを選べて、持ち帰りもできるのも嬉しいプラン。
ご自身の浴衣を持ち込んで着付けだけお願いしたり、オプションで写真撮影などもできます。

四季折々の景色が楽しめる庭園

 

予約なしでも大丈夫なアフタヌーンティーも

予約なしでも気軽に楽しめるのは、庭園と滝が眺められるカフェラウンジ・パンドラ。
日本庭園を眺めながらアフタヌーンティーをいただくのも素敵な時間です。
アフタヌーンティーは、その日のケーキの中から好きなケーキを選ぶことができ、季節によって変わるデザートが楽しめます。

アフタヌーンティー

今回の時期は・・・

上段:その日のケーキからお好みのケーキを

中段:フレッシュブルーベリーと桃のゼリー・檸檬ムース・檸檬パウンドケーキ
檸檬とヨーグルトのスコーンカスタード添え・桃のアールグレイのタルト・フリアン・季節のマカロン

下段:夏野菜のアスピック・桃のカプレーゼ檸檬バジル風味・枝豆とクリームチーズのタルティーヌ
季節のサンドイッチ

これが予約なしでいただけるのは、ありがたいなと思います。

まとめ

今年2023年の「和のあかり×百段階段」は「極彩色の百鬼夜行」がテーマでしたが、毎年テーマが変わって開催されていますので、次回も楽しみにしたいです。
そして、目黒雅叙園は園内だけでも写真映えするスポットも多く、見どころが沢山。
季節ごとに、毎年訪れても毎回新しい発見があるような、素敵な場所。是非、足を運んでみてください。
春にはひな祭りの雛飾りもオススメです。

目黒雅叙園で楽しむひな祭り。日本各地の色々なお雛様を紹介します
目黒雅叙園にある文化財、百段階段。こちらでは、季節によって様々な企画展が行われています。春はひな祭り。平安時代から現代へと受け継がれてきた伝統的な雛人形を始め、日本各地の手作り人形や創作の雛人形など様々な人形たちと文化財の部屋を紹介します。

なお、訪問の際には事前に公式ホームページで、イベントのチェックをしてみてくださいね。