6月はあじさい祭りへ。東京の紫陽花の名所オススメ3選を紹介します

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6月はあじさい祭りへ。東京のあじさい祭り3選を紹介 おでかけ

6月は梅雨入りもして、雨の日が増えます。
ちょっと憂鬱な雨の中で、色鮮やかに映えるのは、紫陽花。
晴れた日ももちろん素敵ですが、雨の日のおでかけも、紫陽花を眺めると楽しくなります。
ここでは、東京で行われる「あじさい祭り」のオススメ鑑賞スポット3選を紹介します。

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紫陽花はいつから人気に?

紫陽花は、今では人気の観光スポットになった寺社や公園などが沢山あります。
庭先に紫陽花を植えている家庭も多く、花を見かける機会は多いかもしれません。
日本では、いつ頃から紫陽花は人気の花になったのでしょうか?

人気がなかった?紫陽花

あじさいは、古代から日本人に親しまれた花ですが、目立った記録はない花です。
奈良時代には『万葉集』に、あじさいの名が確認されています。

「紫陽花」という表記が使われるようになったのは、平安時代になってからといわれています。

安土桃山時代になると、紫陽花画が描かれるようになり、
江戸時代には、尾形光琳や俵屋宗達などによって紫陽花が描かれています。

また、江戸時代には園芸文化が根付いていましたが、紫陽花は繁殖が容易で、誰でも簡単に増やせてしまう花だったため、植木屋から好まれてはいなかったようでした。
紫陽花は主に自生で身近に咲く花だったようです。

花の名所などの浮世絵が人気だった江戸時代に、紫陽花の名所の名は見当たりません。

1823年に日本を訪れたシーボルトは紫陽花を好み、海外に紹介したことで、
西洋アジサイが広がりました。

日本古来の紫陽花は「ガクアジサイ」です。
海外で品種改良されたのが、「セイヨウアジサイ」で、丸く花を付ける豪華な品種です。

ガクアジサイとセイヨウアジサイの比較

紫陽花の人気が出るようになったのは、戦後。
観光資源として広がっていったのが、きっかけのようです。

紫陽花の色

紫陽花の名所では、広い敷地に様々な品種の紫陽花が咲き、色も何色かあり、とても華やかです。
紫陽花の花の色は、品種はもちろんですが、植えられている場所の土が影響しています。

酸性の土:青い花
アルカリ性の土:赤い花

紫陽花は酸性の土では青みが強い花アルカリ性の土では赤みが強い花になります。

紫陽花の花の色のベースになるのは、アントシアニンという色素です。
このアントシアニンは赤い色をしていますが、土壌から溶け出してきたアルミニウムと反応することで色が青い色に変化します。
アルミニウムが溶け出すのは、酸性だと良く溶け、アルカリ性だとあまり溶けません。
そのため、土が酸性だとアルミニウムが多く溶けて青色に、土がアルカリ性だと、溶け出さずに赤色のまま、その中間が紫色になります。
また、「白い色」の紫陽花は、もともとアントシアニンを持っていないため、色が変化しません。

 

東京でオススメのあじさい祭り3選

紫陽花の名所は全国にありますが、ここでは、東京で「あじさい祭り」が行われる
オススメの場所を3カ所紹介します。

郷土の森あじさいまつり

2024年は、市政70周年記念にちなんだ、「あじさいまつり」を行なうのが、
府中市にある郷土の森博物館です。

令和6年度あじさいまつり

東京都府中市にある「府中市郷土の森博物館」 〒183-0026 東京都府中市南町6-32

2024年6月1日(土)~7月7日(日)「郷土の森 あじさいまつり」
開催時間:9時から17時 (入場は16時まで)
休館日:月曜日
入場料:大人 300円 中学生以下 150円 4歳未満 無料
※現在、博物館自体は改修工事中です。

博物館を中心に、約14万平方メートルの敷地である公園です。
博物館や昔からの歴史的建造物があり、四季折々の花が楽しめます。
あじさい祭りでは、約一万株・30種類の紫陽花が咲きます。

府中郷土の森博物館入口

【あじさい祭り期間中の催し】

●武蔵国府太鼓 翔駒会
日時:6月2日(日曜日)午前11時~/午後2時~ 各30分

●猿芸工房・猿まわし
日時:6月1日(土曜日)~6月16日(日曜日)、6月25日(火曜日)~7月7日(日) 月曜日を除く

●特別呈茶 6月の毎週土日は、数量限定で「梅ようかんと抹茶」がいただけます。
日時:午前11時から11時45分、午後1時から3時15分(6月の土日)
会場:園内茶室「梅欅庵」
料金:500円(各日先着20名)終了後は通常の呈茶(400円)になります

あじさいにちなんだステンシルバッグや押し花アート作りや
あめ細工やべっこう飴などの職人さんが来る日もあります。

あじさいも見事ですし、復元された歴史的な建物や、池・散策路など、一日中ゆっくり楽しむことができます。
バス停付近には、観光物産館もあり、府中産の野菜や加工品・お菓子などが並んでいます。

府中郷土の森博物館の建造物とあじさい

園内マップ

園内マップ

府中郷土の森博物館へのアクセス
電車
・武蔵野線・南武線、府中本町駅から20分 ・京王線・南武線、分倍河原駅より20分
・西武多摩川線、是政駅より20分

路線バス
・京王線・JR南武線「分倍河原駅」南側ロータリーから
「郷土の森総合体育館」行きバス約6分「①郷土の森正門前」下車すぐ
・京王線・JR南武線「分倍河原駅」または京王線「府中駅」から
南町・四谷循環バス「②南町二丁目」下車徒歩6分

府中市郷土の森博物館ホームページ あじさいまつり情報
https://www.fuchu-cpf.or.jp/museum/event/1000083/1000861.html

 

高幡不動尊あじさいまつり

東京都日野市にある「高幡不動尊金剛寺」 〒191-0031 東京都日野市高幡733

2024年6月1日(土)~30日(日)に「高幡不動尊あじさいまつり」が行われます。
開催時間:9:00~17:00
入場料:無料

ヤマアジサイは6月初旬から中旬にかけて、
西洋アジサイなどは6月中旬から7月初旬にかけて見頃を迎えます。

 

高幡不動尊

関東三大不動のひとつである高幡不動尊。
平安様式の五重塔をはじめ、国指定重要文化財の不動堂や仁王門など、文化財が多く存在します。
新選組副長・土方歳三の菩提寺としても有名です。

境内と隣接する山林には、約250種類・約7,800株ものあじさいが咲きます。

境内から続く、愛宕山には「山内八十八カ所巡拝路」という散策路があり、約3,000株の自生の
ヤマアジサイが咲いています。

「山内八十八カ所巡り」とは「四国八十八ヶ所巡り」の縮小版です。
愛宕山にある散策路の、一番から八十八番まで順番に、それぞれの弘法大師像を巡ると、
「四国八十八ヶ所霊場」を巡ったのと同じご利益があるといわれています。
あじさいを眺めつつ、約1時間ほどでお参りすることができます。

高幡不動で 八十八か所巡りを

 

【あじさいまつり期間中の催し】

●山内八十八カ所めぐりクイズの会:毎日
●奥殿特別寺宝展及び鳴り龍拝観:毎日
●茶庭拝観:毎日
●薄茶接待:6月1日~28日までの水・木・金・土・日 10時~15時 500円
●リサイクルフリーマーケット:6月9日(日)
●ござれ市・がらくた市:6月16日(日)

俳句や短歌、写真コンクールなどのイベントも実施されます。

【高幡不動尊へのアクセス】
電車
・京王線「高幡不動駅」から徒歩5分
・多摩都市モノレール「高幡不動駅」から徒歩5分

高幡不動ホームページhttps://www.takahatafudoson.or.jp/

 

文京あじさいまつり

東京都文京区の
「白山神社」
文京区白山5丁目31-26と「白山公園」白山公園文京区白山5-31
2024年6月8日(土)~16日(日)に「第40回文京あじさいまつり」が開催されます。

文京花の5大まつりの一つである、あじさいまつりです。

白山神社の境内から白山公園にかけて、約3,000株の多様なあじさいが、咲きます。
白山神社は、徳川五代将軍綱吉と生母桂昌院の信仰を受けたことでも知られる神社です。

白山神社あじさい祭りのポスター

【あじさいまつり期間中の催し】
●富士塚の特別公開:午前9時から午後5時
●模擬店・文京区伝統工芸品展示販売:期間中の土曜日・日曜日10時00分~16時00分
●あじさい神輿 6月16日(日曜日)10時00分~ほかにも、「紫陽花コンサート」や地元商店街の協賛による「お買い物スタンプラリー」や、「歯の健康祈願祭」なども開催されます。

 

白山神社入口鳥居

都心の一角に現れる、白山神社。
境内は、紫陽花の花があちらこちらに咲いています。

白山神社あじさい

白山神社の紫陽花の咲く道

白山神社から白山公園へと、ぐるっと紫陽花を眺めながら、お散歩できます。
地域の方達や、地元の商店街と協賛したイベントなどが多く、地域に根付いた神社です。

【白山神社へのアクセス】
電車
・都営地下鉄三田線「白山」より徒歩3分
・東京メトロ南北線「本駒込」駅より徒歩5分
バス
・都バス草63「白山上」より徒歩3分

 

文京あじさいまつりの開花情報など。文京区ホームページhttps://www.city.bunkyo.lg.jp/b014/p003948.html

まとめ

 

東京都内でオススメのあじさいの名所、あじさい祭りの開催について紹介しました。
紫陽花の花を楽しむのは、もちろんですが、普段見られない文化財や歴史に触れる良い機会です。
紫陽花の花を楽しむことが人気になったのは、比較的最近ですが、紫陽花の花は、古くから親しまれてきました。
今でも大切にされている紫陽花を使ったお守りがあるので紹介します。

あじさい花守り

「あじさい花守り」とは、軒下や玄関に吊るすと魔除け・厄除け・金運アップに、
トイレに吊るすと婦人病から守ってくれると、昔から言われています。

【作り方】
①和紙または半紙に、生年月日・名前・願い事を黒いペンで書き、
細く折って紫陽花の茎に巻きます。
②その上から和紙又は半紙で紫陽花を包みます。
③それを紅白の水引奇数本で結びます。
【飾り方】
吊るし始める日は6月の6の付く日、または土用の丑の日が良とされています。
吊るし始めた日から一年間飾ります。
花束が逆さまになるように、家の軒下や玄関、台所など好きな場所に吊るします。
婦人家系の病気を気にされている方は、お手洗いに吊るしてください。

あじさい花守り

紫陽花の花束は、6月は花屋さんでも簡単に手に入るので、自分でできる範囲で手作りの
花守りを作って、飾ってみてはいかがでしょうか?

また、こちらの記事では、6月の二十四節気「芒種」と期間中の行事などを紹介しています。
https://kurashiniikasu-wanotie.com/koyomi/1310/