ドングリは主食だった?縄文人も食べていたドングリを食べてみよう

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どんぐりたべられる 暮らしの知恵

今年はドングリの実が少なくて、熊がお腹が空いて冬眠できない。なんて話をよく耳にすることがあります。最近は、熊もドングリより街に現れて、人間の食べ物を食べるようになってしましましたが・・・
私たち人間も、ドングリを主食として食べていた時代がありました。
そう、人間も食べられるドングリがあるのです。
ただ、道端に落ちているドングリを拾って食べるのは危険です。
きちんと食べられるドングリの種類を見分けて、処理をすれば、とっても美味しいおやつにもなります。
そんな食べられるドングリについて、ご紹介します。

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ドングリは食べられる

小さいころに、道端に落ちているドングリを拾い集めて、遊んだ記憶がある人は多いと思いますが、
ドングリを食べる習慣は少ないのではないでしょうか。
「ドングリを食べるの?」と、びっくりされた事もあります。一部の地域では、今でも食用として使われていて、比較的手に入りやすいものではありますが、知らない人にとっては、すこし抵抗があるかもしれません。

縄文時代のドングリは食料源

日本では、縄文時代の遺跡から、クルミ・栗・栃の実などどともに、ドングリを食べていた跡が発見されています。

縄文遺跡からドングリを食べた跡が発見されている

稲作文化が入る前の縄文時代は、ドングリなど木の実は主食でした。貯蔵されたドングリや、ドングリを粉にして活用もしていました。
現在でも、縄文クッキー・縄文せんべい・縄文パンなどとして、縄文遺跡のある観光地などでは、販売されていたりします。
縄文暮らしの体験などで、木の実を食べる体験をしたことがある方もいるかもしれません。
私は、ドングリは今でも食べますが、学生時代に縄文時代についての勉強をしている時に、あく抜きが大変な栃の実で、クッキーを作ったことがあります。
江戸時代の記録にもドングリ料理の記述はあり、ドングリは、はるか縄文の昔から、今までずっと私たちの身近な存在でもあります。

食べられるドングリを知ろう

ドングリとひと言でいいますが、実はドングリには沢山の種類があり、日本では22種類と言われています。
ドングリとは、ブナ科の種類の木の実の総称で、さらにブナ属・シイ属・コナラ属・クリ属に大きく分けられます。

そして、
常緑樹のシラカシ・アラカシ・アカガシ・マテバシイ・スダジイなどと、
落葉樹のコナラ・ミズナラ・クヌギ・カシワなどがあります。

ドングリは、堅果(けんか)という、堅く木のように変化した果皮が種子を包む果実のことです。
殻斗(かくと)という、堅果を覆う帽子の部分がついています。こちらは、「ぼうし」「はかま」などと呼ばれています。
この、堅果と殻斗、そして、木や葉の形でドングリを見分けることができます。

簡単に食べられるドングリ2種類

食べられるドングリは何種類かありますが、ここでは、手に入りやすく見分けやすい、下処理も簡単な2種類のドングリを紹介します。

簡単に食べられるドングリは、シイ属の「スダジイ」と「マテバシイ」です。

スダジイ
一番食べやすいドングリと言われる。マテバシイよりも少し薄味。
ドングリは最初殻斗にすっぽりと覆われていて、熟すと先が三つに裂けて落ちていきます。

スダジイドングリの特徴

 

マテバシイ
「待てば椎のように美味しくなる」と言われる食べやすいドングリ。
殻斗はお椀上の帽子の形になっています。公園や街路樹などに植えられていることが多い、身近な木。

マテバシイドングリの特徴

 

この2つのドングリは、アクが少ないので、アク抜きの必要がなく、手間がかからず、食べることができます。

 

ドングリの食べ方

実際に、ドングリをどのようにして食べればよいのか、処理の方法などを紹介します。
簡単なので、ドングリが手に入ったら、まずは実践してみましょう。

ドングリを茹でる・炒る

スダジイとマテバシイは、生でも食べることができます。

しかし、火を通したほうが、消化もよく、味が香ばしくなったり、料理につかうアレンジがしやすく、保存もきくので、加熱することをオススメします。

下準備
①ドングリは枝や殻斗から外し、ゴミや汚れがないかチェックして、水洗いをします。ドングリに穴が空いていたら、虫がいる可能性があるので、はじきます。②ボールなどに水を入れて、ドングリを水に漬けます。
中身がない未熟なものや、虫が入っているものは、浮いてくるので取り除きます。③しばらく水に漬けたら、ドングリを取り出して水をふき取ります。
しばらく乾かしておきます。

 

ここまでの処理をすぐに行っておくと、使いやすくなります。
生で食べる場合も、虫食いなどを避けるためにも、ここまではやっておきましょう。

〇ドングリを炒る

下準備したドングリを、鍋やフライパンで乾煎りします。殻にヒビがはいるくらいに炒ったら完成。
まだ温かいうちに、殻をむいて食べられます。
料理に使う時は、炒っておいたものを使うと味も香ばしく、扱いも楽にできます。

〇ドングリを茹でる

下準備したドングリを鍋でたっぷりの水で、水から茹でていきます。
沸騰したら火を弱めて、少ない量なら3~5分程度茹でます。茹で時間が長いと割れやすくなる注意。

茹でたドングリをザルにあげて自然に冷ます。

完全に冷めたら、ザルや新聞紙の上に並べて、風通しの良いところで、直射日光を避け、自然乾燥させます。
しっかり乾燥させないと、カビになるので注意。

 

石でドングリを割る

 

炒ったり、茹でて乾燥させてものは、ジップロックなどに入れて真空にして冷蔵庫で保存できます。

ドングリを割って保存する

 

ドングリ粉の作り方

下準備したドングリをしっかり乾燥させて、殻をむく。ブレンダーやミル・すり鉢などで粉上にする。炒ったものを潰したほうが保存がききます。
ドングリクッキーやパンなどに使える粉になります。

まとめ

意外と奥深いドングリなのですが、まずは簡単にわかって食べられるドングリの扱い方について紹介しました。

ドングリを使ってつくられているものは、ドングリクッキー・ドングリコーヒー・ドングリ豆腐・ドングリ餅・ドングリ団子など、意外と多くあります。

仲間達と作ったドングリ料理を紹介します。

ドングリ料理

 

是非、ドングリの実や粉にしたものを色々アレンジして、楽しんでみてください。