1月の二十四節気「小寒」と「大寒」その七十二候について紹介

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一月の二十四節気小寒と大寒 暦と生活

1月新年最初の二十四節気です。
立春が一年の始まりである二十四節気では、最後の冬の節気となります。
冬至から15日目の小寒。この小寒は寒の入りとも言われます。
「小寒」「大寒」について、そしてそれぞれの七十二候について紹介します。

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小寒 1月6日

小寒は2024年は1月6日です。
期間を示す場合の小寒は、2024年1月6日~1月19日頃を指します。

話す若い女性

小寒から大寒・節分までの30日間を、「寒中」とか「寒の内」と言います。
寒が開けると立春を迎えます。

小寒は寒の入りとも言われて、寒さがさらに厳しくなる・最も寒くなる時期を迎えます。
年賀状や新年の挨拶などは、この小寒を過ぎたら「寒中見舞い」に変わります。

 

初候・芹乃栄 1月6日~1月10日頃

小寒の初候・七十二候の第67候は「芹乃栄」で「せりすなわちさかう」と読みます。
期間は2024年は1月6日~1月10日頃となります。

小寒の初候芹乃栄

この時期は、芹が生え始める頃。芹は春の七草の一つにもなっています。

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「芹乃栄」は、
芹は冷たい水辺で育ち、競い合って群がってよく茂るという様子を表した候。

芹は奈良時代から食用として用いられ、1月に食べる七草粥にも入れられています。

七草粥についての詳しい話は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。

 

次候・水泉動 1月11日~1月15日頃

小寒の次項・七十二候の第68候は「水泉動」で「しみずあたたかをふくむ」と読みます。
期間は2024年1月11日~1月15日頃となります。

小寒次項水泉動

話す若い女性

「水泉動」地とは、中で凍った泉が溶けて動き始めるころ、という様子を表す候。
水泉とは、湧き出る泉のことをいいます。

地上で見えるところはまだ凍っていますが、地中の中では少しづつ春に向けて動きだしている様子を表す候です。

末候・雉初雊 1月16日~19日頃

小寒の末候・七十二候の第69候「雉初雊」で「きじはじめてなく」と読みます。
期間は2024年は1月16日~1月19日頃となります。

小寒末候雉初めてなく

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「雉初雊」は、雉が鳴き始める頃を表す候です。
雄の雉が雌への求愛のしるしとして鳴いている様子です。

日本の国鳥でもある、雉。
雌は全体的に茶褐色で、雄は目の周りが赤く深緑色などの色が入った羽が特徴です。
また雉は地震を予知する鳥といわれていて、足の裏で敏感に地震を察知して鳴くとされています。

小寒の期間中の行事など

新年を迎え、お正月期間でもある小寒。この小寒の1月6日~1月19日頃の間にある、主な行事などを紹介します。

七草粥 1月7日

人日の節句とも言われる、七草を入れたお粥を食べる日。
春の七草:セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ
をお粥にいれていただきます。
七草粥はもともとは無病息災と長寿を願う行事です。
青菜が少ない時期で不足しやすいビタミンなどを補い、お正月で疲れた胃腸を労わるようにと、
現在では七草粥をいただきます。

七草粥の神事が行われる東京の神社を紹介している記事は、こちらへ。

十日戎 1月10日

関西を中心に西日本では広く行われるのが、1月10日の十日戎です。
七福神の恵比須様を祀る、商売繁盛を願う行事です。
1月9日の宵戎・10日の本戎・11日の残戎、残り福と言って3日間行われているところが多いです。

日本三大えびす神社として、
大阪今宮戎神社、兵庫の西宮神社、京都のゑびす神ゑびす神社があります。

鏡開き 1月11日

歳神様にお供えの鏡餅をおろしていただく日。雑煮やお汁粉などに入れて家族でいただきます。
鏡餅は包丁などの刃物で切るのは縁起が良くないとされていて、木づちなどで叩き割るようにします。
鏡開きは、切るという言葉をさけて開くという縁起の良い言葉に変えています。
この日で、お正月ももう終わりです。

七草粥鏡開き

小正月 1月15日

小正月は、お正月期間の締めくくりです。
お正月用に準備した飾りなどを片付けるタイミングとして、また、お正月に家事で忙しく働いた女性がゆっくりできる女正月とも言われています。
神社の境内で、どんと焼きなどお正月飾りをお焚き上げして歳神様を送る行事があります。
小正月には小豆粥を食べる習慣があります。

 

大寒 1月20日

寒さがもっとも厳しくなるころ。
大寒の期間を示す場合は、1月20日~2月3日ころを指しています。
寒中の中日でもあり、1年でもっとも寒さが厳しくなる時期。
二十四節気の24番目、最後の節気です。

大寒の日には卵を食べるのがオススメ。

話す若い女性

大寒卵といって、大寒の日に生まれた卵があります。
ほかの期間と比べて栄養価の高い卵として、縁起物とされています。

 

初候・欵冬華 1月20日~1月24日頃

大寒の初候・七十二候の第70候は「欵冬華」です。読み方は「ふきのはなさく」です。
期間は2024年1月20日~1月24日ころを指します。

大寒初候ふきのはなさく

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「欵冬華」とは、
凍てついた地面に蕗の花が咲き始めるころを表す候です。

冬眠から出てきた熊が、まず最初に口にするのがフキと言われています。
春の山菜などの苦みは、冬から春への体の移行をスムーズにすると言われています。

次候・水沢腹堅 1月25日~1月29日頃

大寒の次項・七十二候の第71候は「水沢腹堅」で、読み方は「さわみずこおりつめる」です。
期間は2024年は1月25日~1月29日ころです。

大寒次項さわみずこおりつめる

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「水沢腹堅」とは、
沢の水が氷となり、厚く張りつめるころという様子を表す候。

氷瀑など滝が凍る日が多く、この時期が一番氷点下の最低気温になる日が多くなります。

末候・鷄始乳 1月30日~2月3日頃

大寒の末候・七十二候の第72候は「鷄始乳」で、「にわとりはじめてとやにつく」と読みます。
期間は2024年の1月30日~2月3日頃を指しています。

大寒末候にわとりはじめてなく

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「鷄始乳」とは、
鶏が春の気配を感じて卵を産み始めるころを表す候です。
乳す=卵を産むことです。

自然に育っている鶏は、日照時間が長くなるにつれて産卵率が上がって、
春~夏に沢山卵を産む時期となります。

 

大寒の期間中の行事など

小寒~大寒・節分までの寒中・寒の内は、1年で最も寒い時期。
この寒さを利用したことが色々と行われる時期です。

鷽替え神事(うそかえしんじ)

1月は、日本各地の菅原道真を祀った天満宮で行われる「鷽替え神事」と呼ばれる神事があります。
この神事が始まったのは、福岡県の太宰府天満宮。
今では、各地の天満宮で行われていますが、開催日時や内容などは異なっています。
福岡の太宰府天満宮では、1月7日に行われます。
東京で有名なのは、江東区にある亀戸天神社です。1月24日・25日の2日間行われます。
木彫りで作られた鷽という鳥を授与され、去年の悪いことを全部嘘にして無かったことにして、幸運を招くという行事です。

鷽替え神事についての詳しい内容は、こちらの記事を参考にしてくださいね。

寒仕込み・寒稽古など

小寒から大寒・節分までの寒中期間は、一年でもっとも寒い時期。
この寒さを利用して、氷餅や凍み豆腐や寒天などを作る「寒の仕事」を行います。
寒仕込みの酒・醤油・味噌など、発酵品を仕込むにも良い時期といわれています。

また、寒中の修行・寒稽古や寒中水泳なども行われます。
寒い時は、体を鍛えることで、心身ともに向上するとして、この寒の内に始めた習い事などは、上達するとも言われています。
寒垢離といって、寒の内の30日間、冷水を浴びたり滝に打たれてお経を唱え、心身を清めて修行する時期でもあります。

 

寒中の稽古や仕込み

 

まとめ

二十四節気の小寒・大寒の紹介と暦からみる季節の行事や過ごし方を紹介しました。
いよいよ寒さが厳しくなる時期。つい、暖かい部屋に閉じこもりですが、寒さを生かした活動も大切に行われてきました。
目に見えない春の動きを待ちつつ、寒さの中でも体を鍛えて春を待ちたいものです。

お正月休みにオススメの、七福神巡りについてこちらの記事で、紹介しています。