9月といえば古い暦を知らない人でも、お彼岸や秋分の日などの習慣は、
馴染みがあるでしょう。
秋らしさが感じられるようになり、いよいよ実りの秋の到来です。
二十四節気の秋分の期間について、秋分の日や秋分の七十二候について紹介します。
二十四節気の秋分と秋分の日
2025年の二十四節気「秋分」の期間は、9月23日(火)~10月7日(可)です。
秋分とは、秋分の日をはじまりとして、一日だけを表す場合と、
秋分の日から約15日間の期間を表す場合があります。
秋分とは
●秋分とは?
二十四節気の16番目にあたります。
春分の日と同じで、太陽が真東から出て真西に入ります。
太陽が秋分点という、天の赤道を北から南へ横切る点を通過し、
太陽の黄経が180度となる瞬間と定義されています。
毎年日にちが変わりますが、9月22日・23日あたりになります。
昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。
秋分の日は、この日を境にして、夜の時間が長くなっていきます。
秋分の期間の七十二候について
秋分の期間をさらに3つにわけて季節の事象を表した、七十二候について紹介します。
秋分の初候:雷乃収声 9月22日~9月27日ころ


秋分の初候は、「雷乃収声」です。
読み方は、「かみなりすなわちこえをおさむ」です。
期間は2025年は、9月23日~9月27日です。
雷が鳴らなくなる、収まるころ
の様子をあらわしています。
春から夏にかけて鳴っていた雷が鳴らなくなり、
空には、モコモコとした鱗雲が現れるようになります。
「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉の通り、残暑も落ち着いて秋の気候へ変わっていきます。

春分の末候である、
「雷乃発声・かみなりすなわちこえをはっす」
と対になっています。
雷は春分のころに鳴り始め、秋分のころに収まります。
これは、稲穂の育つ時期とも重なっていて、
昔の人は稲妻が稲を実らせると考えられていました。
秋分の次候:蟄虫坏戸 9月28日~10月2日ころ


秋分の次候は、「蟄虫坏戸」です。
「むしかくれてとをふさぐ」です。
期間は、2025年は9月28日~10月2日です。
寒さを覚えた虫たちが地中に姿を隠すころ。
の様子を表しています。
夏に外で活動していた虫たちが、寒さの到来を感じはじめて、
地中に隠れるための冬ごもりの支度をはじめるころです。
虫たちはここから約半年間、秋冬を土の中で過ごし、静かに春を待ち、
啓蟄の頃に再び姿を現して活動します。

春の啓蟄の初候:「蟄虫啓戸・すごもりのむしとをひらく」
と対になっています。
秋分の末候:水始涸 10月3日~10月7日ころ


秋分の末候は、「水始涸」です。
「みずはじめてかるる」と読みます。
期間は2025年は10月3日~10月7日です。
田んぼの水を抜いて稲刈りの準備をはじめるころ
の様子を表しています。
稲刈りのために、田んぼの水を抜いて準備をします。
稲穂が実り、収穫の秋の始まりです。
秋分の期間中の主な行事
秋分の期間である、9月22日~10月7日ころの行事や過ごし方などを紹介します。
秋分の日
秋分の日は、2025年は9月23日です。
「先祖をうやまい亡くなった人を偲ぶ」という趣旨の国民の祝日です。
秋分の日を中日として前後の3日間を合わせた7日間が、秋のお彼岸です。
もち米を丸めて餡子で包んだものを、お供えして感謝を捧げます。
秋は、萩の花にちなんで「おはぎ」といいます。
衣替え10月1日
衣替えは、平安時代の宮中行事から始まった習慣です。
もともとは、中国の宮中の風習で、旧暦の4月1日と10月1日に、
夏と冬の服を入れ替える習慣が、伝わったものです。
平安時代は、4月からは夏装束、10月から冬装束に替え、
衣服だけでなく、室内の装飾や調度品も、取り替えていました。
平安時代は、「更衣(こうい)」といわれていましたが、女官の役職名に用いられるようになったため、「衣更え」「衣替え」と呼ばれるようになりました。
綿の流通が増え、着るものの種類が増えてくると、
江戸時代には、武士も庶民も、年に4回衣替えが行われていました。
明治時代から、6月1日と10月1日に、学校や職場などの衣替えを行っています。
まとめ
9月から10月にかけての、二十四節気の「秋分」について、そしてその七十二候と
季節の行事などについて紹介しました。
やっと秋らしい気配を実感できる頃です。
おでかけ情報
お彼岸がメインでは、大きな行事は少ない時期ですが、
東京のイベントをいくつか紹介します。
愛宕神社で開催される「愛宕神社例大祭」です。
一年の感謝を神様に捧げるお祭りです。
2年に1度、御輿の御渡「出世の石段祭」が行われます。
「出世の石段」と呼ばれる、急勾配の階段を、神輿が駆け上ります。
例年は、9月22日~24日に開催されますが、
2025年は24日の大祭式のみのようです。
●大國魂神社 秋季祭くり祭 2025年9月27日・28日
開門時間:9月27日・28日 午前6時30分~午後9時まで
行灯掲出: 両日 午前9時~午後9時ころまで
神楽殿奉納:27日・薪狂言 午後5時から
28日・江戸里神楽 午後5時、7時から
露店の出店:両日午前9時~午後9時ころまで
大國魂神社の秋季祭です。別名「くり祭」と言われています。
武蔵野地区は上質の栗が採れるため、徳川家に献納されていました。
栗は保存食としても重宝され、栗を販売する屋台が参道にならぶ時期でした。
太々神楽の創立を起源とする秋季祭の時期と重なり、
くり祭りとも呼ばれるようになりました。
境内には約260本の行灯が灯され、夕闇の境内は幻想的な雰囲気に包まれます。
江戸里神楽や山車・お囃子などが出て、参道には沢山の屋台も並びます。
季節の変わり目の準備、や体調管理も大切な時期です。
秋の夜長を、楽しんでみてください。


