夏至とはいつ?どんな日?夏至の過ごし方や七十二候と行事などを紹介

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夏至とはいつ?どんな日? 暦と生活

二十四節気という言葉に馴染みのない人でも、「夏至」は知っている方が多いでしょう。
夏とは暦の上ばかりで、ちょうど梅雨の時期。
雨や曇りの日も多いですが、日が長くなったのを感じる時期でもあります。
7月・8月が夏の晴れ間も多く、昼間が長く感じやすいですが、じつは夏至のあるこの時期が、
昼間の時間は一番長いのです。
ここでは、夏至とはどんな日か、二十四節気の夏至について、そして夏至の期間中の七十二候や
主な行事なども紹介します。

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夏至とは?2024年6月21日

ここでは、夏至という日について、そして、夏至の期間中をさらに3つにわけて、季節の特徴を表した、七十二候について紹介します。

二十四節気の「夏至(げし)」

2024年の「夏至」は、6月21日(金)です。
期間でいうと6月21日(金)~7月5日(金)です。

二十四節気の10番目にあたるのが「夏至」です。

話す若い女性

夏至とは?
1年の中で、もっとも日が出ている時間が長い日のことです。
「太陽の力が最も強まる日」ともされています。
夏至は「夏に至る」と書くように、本格的な夏の始まりを表していて、
気温が上がって暑くなっていく時期です。

夏至について太陽の動き

夏至とは真逆の、昼が最も短い「冬至」と比べると、
太陽の出ている時間の差は、最大で5時間ほどにもなります。

農家では田植えが一番忙しい時期となります。

 

夏至の初候:「乃東枯」 6月21日~6月25日頃

乃東枯について

話す若い女性

夏至の初候は、乃東枯」です。七十二候の第28候。
「なつかれくさかるる」
と読みます。
2024年の期間は6月21日~6月25日です。
夏枯草の花穂が枯れて茶色く見える頃の様子を表しています。

話す男の子

「乃東」とは何でしょうか?
夏枯草のことを表していますか?

話す若い女性

「乃東」とは?
「なつかれくさ」と読み、「だいとう」とも読みます。
シソ科のウツボグサのことです。
漢方にも用いられていて、「夏枯草」とも言われています。

乃東は、冬至の頃に芽を出して、夏至の頃に枯れる、紫色の花をつける草です。
この「乃東枯」と対になっているのが、
二十四節気「冬至」の初侯・七十二候の64番目となる
「乃東生(なつかれくさしょうず)」です。※冬至とその七十二候についてはこちらの記事をどうぞ。
暦と生活・12月の二十四節気と七十二候「大雪」「冬至」について
12月師走は年末年始の準備で慌ただしくなります。二十四節気では、「大雪」「冬至」と冬の本格的な到来です。その時期の七十二候の名前・期間の紹介をします。また、季節の過ごし方・行事などを昔の暦や自然現象から見ていきます。

 

夏至の次候:菖蒲華 6月26日~6月30日頃

菖蒲華

話す若い女性

夏至の次候は「菖蒲華」です。
あやめはなさく」と読みます。
期間は、2024年は6月26日~6月30日です。
あやめの花が咲き始める頃の様子」を表しています。

この候では、菖蒲と書いて、あやめと読んでいます。
端午の節句に用いる菖蒲は、サトイモ科のショウブのこと。
「あやめ」はアヤメ科のアヤメのこと。
アヤメと言っても、文目(あやめ)・燕子花(かきつばた)・花菖蒲(はなしょうぶ)
などがあり、見分けがつきにくいかもしれません。

文目のことを表していると言われますが、時期的には、花菖蒲を指すとも言われています。

夏至の末候:半夏生 7月1日~7月5日頃

半夏生について

 

話す若い女性

夏至の末侯は、「半夏生」です。

「はんげしょうず」と読みます。
期間は、2024年は7月1日~7月5日です。
半夏という植物が生え始める頃の様子を表しています。

半夏生の時期は、田植えを終える時期の目安とされていました

 

話す男の子

「半夏」とは、どんな植物なのでしょうか?

話す若い女性

「半夏」とは、漢方薬の薬草のことを指します。
「烏柄杓(からすびしゃく)」という、ドクダミ科の多年草のことです。

半夏は、薬草としてお金になるため、農家の女性たちが根を掘ってお小遣いにしていたので
「ヘソクリ」と呼ぶ地域もあったようです。

半夏生は、花の咲く時期にだけ、葉の上部が真っ白に変わります。
葉が白く変化することから、半化粧・片白草とも呼ばれています。
そして花の咲く時期が過ぎると、また緑一色の葉に戻ります。

 

夏至のころの行事や過ごし方など

「夏至」から「半夏生」のころまでに、田植えや畑仕事を終えるのが目安とされていて、
農家の人にとっては、農作業の追い込み時期に当たる繁忙期です。

この時期は、豊作祈願のための食べ物を、食べる習慣が各地に伝わっています。

6月23日~24日 千日詣り ほおづき縁日

愛宕神社 〒105-0002 東京都港区愛宕1-5-3 東京メトロ日比谷線「神谷町駅」徒歩5分

千日詣り・ほおづき縁日
6月23日~24日 9:00~18:00  ※ほおづきは売切れ次第終了

愛宕神社「ほおづき縁日」with オーガニックマルシェ開催
6月23日・24日 10:00〜17:00

愛宕神社では、この期間中に、社殿前に作られた茅の輪(ちのわ)をくぐり、お参りをすると、
千日分の御利益があるとして、昔から信仰されてきました。
そして、境内で自生していた、ほおづきを飲むと、子供の癇・婦人病に効くと言われていました。

現在、様々な寺社や地域で行われている、「ほおずき市」ですが、
もともと愛宕神社の「羽子板市」もこの愛宕神社が発祥です。

6月30日 夏越の祓(なごしのはらえ)

夏越の祓とは、一年の半分の6月の晦日である30日に、
半年間の厄を祓い浄め、残り半年の無病息災を願う神事です。

「茅の輪くぐり」を行なうのが特徴です。
茅の輪くぐりとは、茅(ちがや)という草で直径数メートルの輪を作り、それをくぐることで身を清め、災厄を祓う行事です。

 

7月1日 雑節の半夏生

半夏生は、「七十二候」の一つですが、日本独自の暦である「雑節」の一つでもあります。
雑節の半夏生は、七十二候の「半夏生」をもとに作られています。
半夏生は、夏至から数えて11日目。現在は太陽が黄経100 度を通過する日に決められています。

雑節は、農作業を行う上で重要な意味を持つ日が決められており、
半夏生は、田植えを終える時期の目安とされてきました。

天候不順などで作業が遅れたとしても、半夏生以降は田植えを行わないようにとされてきました。
それは、半夏生以降に植えられた稲は、秋までに十分実らず、収穫につながらないとされていたためです。

 

「半夏半作」
半夏生以降に植えた稲は、平年の半分ほどの収穫になってしまうことを言っています。

「半夏雨」
半夏生のころに降る雨のことで、大雨になることが多いといわれます。

「半夏生餅」
田植えが終わる半夏生のころには、ちょうど収穫時期を迎える麦を使って餅を作り、
田の神様にお供えしてから食べる風習があります。

「半夏生タコ」
関西地域では、豊作を祈って、半夏生にタコを食べる習慣があります。
作物がタコの足のように、大地にしっかり根を張るようにとの願いが込められています。

 

7月1日 山開き・海開き

山はもともとは、信仰の対象として、限られた人のみ入れる場所でしたが、一定期間だけ入山が許される時期がありました。
その立ち入りが許される時期の始まりが山開きです。
現在では、山開きとは、山の安全性を考えて一般の登山客が登山を始める時期にされています。

海開きは、安全に遊泳できるかどうかを基準に行われます。
事前に水質検査や漂着物、ごみの除去、水温の検査が行われ、安全を確認した後に、
海開きが宣言されます。

山開きも海開きも、地域によって、時期が異なりますが、7月1日が目安になっているところが多いです。
安全に山登りや海水浴を楽しむためにも、山開きや海開きが行われたことを確認してから、夏のレジャーに行きましょう。

まとめ

二十四節気の「夏至」について、そして、その期間中の3つの七十二候について説明しました。
また、夏至の期間中の主な行事なども紹介しました。

ご自身の家の近くで行われている行事があるか、探して訪ねてみてはいかがでしょうか。
また、季節に沿った過ごし方や、食べ物を食べることで、その時期を快適に過ごすヒントがありますので、やってみてください。