11月の風物詩である、「酉の市」。酉の市は主に関東の鷲神社にゆかりの神社や寺院で、11月の酉の日に行われます。
しかし埼玉県では、12月に酉の市が行われているをご存じでしょうか?しかも酉の日ではなく、各神社ごとに毎年決まった日にちに、それぞれ一回のみ行われています。
また祭りの呼び方も、「酉の市」のほか、「おかめ市」「○○市」などと呼び名も様々です。そんな埼玉の酉の市について、開催されるオススメの神社をご紹介します。
埼玉の「酉の市」は12月
関東を中心とする酉の市は、11月の酉の日に行われます。
しかしなぜ、埼玉の酉の市が12月に行われるようになったのかは、定かではありません。
神社の祭礼に合わせて行う神社もありますが、それぞれの地区で決まった日程で行っているのが興味深いです。
酉の日に行うと毎年開催日時が変わるので、日時固定なのは分かりやすいかもしれません。
埼玉のおもな酉の市の開催一覧
などが、開催されます。
酉の市のほか、さいたま市周辺は「○○市(まち)」、川口市周辺は「おかめ市」といった呼び方で行われているのも特徴です。
埼玉県の「酉の市」オススメ3選
埼玉県内では、大小の様々な酉の市が各地域で行われ、12月の神社は露店などで賑わいます。
その中でも、特にオススメの神社の三か所をご紹介します。
12月3日 川越熊野神社「酉の市」
川越市にある、熊野神社では、12月3日に境内の大鷲神社の例祭の神事があり、それに合わせて酉の市が行われます。
100周年を超えた熊野神社は、紀州熊野本宮大社により勧進された神社で、御社紋が熊野大社の使いとされる八咫烏となっています。
神楽殿で神楽の奉納や、川越祭りで使われる山車と囃子の演奏、福餅投げなども行われます。
川越市連雀町17-1 西武新宿線本川越駅から徒歩7分
2023年12月3日 10:00~22:00
10:00~神事が行われます。
10:30~縁起物の開運熊手御守の授与が始まります。
12月10日 さいたま市大宮氷川神社 「十日市・大湯祭」
さいたま市大宮で行われるのは、武蔵一宮氷川神社の「十日市・大湯祭」です。
こちらは2400年以上の歴史を持つ、埼玉・東京・神奈川の氷川神社の総本社にあたります。
大湯祭という神社の本祭の神事に合わせて開催される酉の市が、十日市と呼ばれています。
「前斎」が11月30日~12月9日、「本祭」が12月10日、「後斎」が12月11日
の三部構成となっています。
12月10日、境内では熊手を売る出店や様々な露店が並び、神社で熊手守などの授与が行われます。
露店は12月9日から10日にかけて、氷川神社の参道や境内、隣接の大宮公園などに出店しています。
さいたま市大宮区高鼻町1-407 JR大宮駅東口より徒歩20分
2023年12月10日 10:00~22:00
御札と福熊手の授与 10日0:00~1:00と7:30~22:00。
露店 9日15:00~22:00と10日の10:00~21:00。
※周辺の道路は交通規制が行われます。
12月12日 さいたま市浦和調神社「十二日まち」
明治時代から続いている「十二日まち」で、年末に行われる歳の市という、新年の飾り物やお正月用品を売る市として開催されています。
調神社は、約2000年前に創建されたといわれる歴史ある神社です。
しかし、神社なのに鳥居がない不思議な神社で、
狛犬の代わりに、ウサギの石像が置かれているのも特徴です。
境内には、熊手を売る店はもちろん、飲食店のほか、お化け屋敷がでるのも名物となっています。
さいたま市浦和区岸町3-17-25 JR浦和駅西口より徒歩10分
2023年12月12日 10:00~21:30
かっこめの授与 10:00~22:00
露店 12:00~21:30
※境内と周辺の道路に露店が出るため、交通規制が行われます。
まとめ
埼玉で行われる酉の市のなかで、オススメの神社3か所をご紹介しました。
その他、川口周辺で行われるのが、「おかめ市」
この地域では、熊手におかめの飾りをつけることが多かったことから、おかめ市と呼ばれるようになったともいわれています。
もとは、農作物の収穫祭や大鷲神社の神事と酉の市と同様です。
今では、商売繁盛・開運招福を願う熊手を求める人で賑わう酉の市。沢山の露店や、お正月に向けたその地域ならではの物販などもあり、とても楽しいお祭りとなっています。
酉の市は開催時間も長いので、平日でも行きやすくなっています。
また、近所の神社でも行われているかもしれませんので、地域を調べてみるのも良いかもしれません。
この時期の、二十四節気や行事についてこちらの記事でも紹介していますので、どうぞ。