東京の7月の風物詩といえば、浅草寺のほおずき市です。
暑さが増してくる中、出店に吊るされた季節のほおずきと風鈴の音が、夏の風を運んでくるような気がします。
浅草寺のほおずき市は、単にほおずきを販売する日ではなく、浅草寺の縁日でもあります。
ご利益を求めて、昔から沢山の参拝者で賑わった日。
そんな、浅草寺のほおずき市の開催について、由来やほおずきについても紹介します。
また、浅草寺にいきそびれた方には、その他東京で行われるほおずき市についてもあわせて紹介します、
浅草寺の四万六千日の縁日とほおずき市
浅草寺では、観音様の縁日という日があります。
その縁日の中でも、特にご利益のある日と同時に、ほおずき市が開催されます。
日時:2025年7月9日(水)・10日(木) 8:00〜21:00 ほおずきは売り切れ次第終了
場所:浅草寺 〒111-0032 東京都台東区浅草2-3-1
・東武スカイツリーライン・東京メトロ銀座線・つくばエクスプレス・都営地下鉄浅草線
浅草駅より徒歩5分
浅草寺の四万六千日の縁日とは
浅草寺では、平安時代から、毎月18日を観音様の縁日としています。
室町時代以降になると、これに「功徳日」という縁日も、設けられるようになりました。

功徳日とは、どんな日のことでしょうか?

功徳日とは、この日に参拝すると、
100日・1,000日分のお参りをした功徳が得られるという特別な日。
浅草寺では月に1度、年に12回の功徳日が設けられていて、
中でも、7月10日は最大の功徳日とされています。
特に「四万六千日」と呼ばれます。
この数の由来は、米の一升が米粒46,000粒にあたり、一升と一生をかけたともいわれています。
四万六千日の縁日の参拝は、江戸時代には庶民に定着し、人気となりました。
7月10日の功徳に一番にあやかるために、前日の9日から大勢の人が訪れるようになったため、
7月9日・10日の両日を4万6千日の縁日とするようになりました。

ほおずき市の始まりは?

現在ほおずき市といえば、浅草寺が有名ですが、
ほおずき市の始まりは、
港区にある愛宕神社の「千日詣・ほおずき縁日」が始まりといわれています。
江戸時代、愛宕神社では、毎年6月23・24日に、「千日詣」が行われていました。
この日に参拝し、境内に設置された茅の輪をくぐって参拝すれば、
千日分のお参りしたご利益があるとして、大勢の参拝客が訪れていました。
また、境内に自生していたほおずきを煎じて飲むと薬効があるともされていました。
そこで、「青ほおずき」を売る露店が登場し、人気となり、ほおずき市がたつようになりました。
青ほおづきは、「御夢想の虫の薬」と名付けられていました。
ほおずきを煎じて飲むと、大人の癪(しゃく)や、子どものお腹の虫退治や、婦人家系の病に良く効く薬として売られ、全国に広がりました。
浅草寺のほおずき市とは
もともと四万六千日のお参りで混雑するようになっていた、浅草寺の7月9日・10日の縁日。
愛宕神社の千日詣でのほおずき市は大繁盛していました。
そこで、浅草寺でも、四万六千日の縁日に、ほおずきを売るようになり、ほおずき市が始まりました。
縁日では、雷除けの「赤とうもろこし」が売られていましたが、不作になった際、
おなじく赤い色のほおずきが厄除けとして売られるようになり、
愛宕神社をしのぐ人気のほおずき市となりました。
ほおずきは、江戸時代には薬用だけでなく、子供の玩具としても愛用されていたようです。
また、お盆の時期が、7月13日から始まるため、ほおずきを提灯として用い、先祖の供養をおこなうために、ほおずき市で購入したとも言われています。
ほおずきと限定のお札・お守りを買おう
浅草寺のほおずき市では、ほおずきの他、この期間限定のお札やお守りの授与も行われます。
もともとは、青ほおずきが、薬効があることから販売されてましたが、
現在は観賞用として、赤いほおずきが販売されています。
ほおずきで健康・厄除け
ほおずきの赤は、無病息災・厄除けの効果があるとされてきました。
ほおずきに付けて一緒に売られているのが風鈴。
風鈴も、厄除けの力があると言われ、夏の流行り病を防げるようにとの願いを込めて、ほおずきと同じ、赤い色の風鈴が一緒に売られるようになりました。
現在は風鈴は赤だけでなく、さまざまな色柄の風鈴が売られています。
【ほおずきを買おう】
鉢物のほおずきには、風鈴がセットになっています。
せかっくなら、鉢植えを購入したいですが、自宅での置き場所や持ち帰りが大変な方には、
枝付やバラのほおずきの実も販売されています。
※価格は2023年までの情報です。
・鉢植えのほおずき 2,500円
・枝付きのほおずき 小1,500円 大2,000円
・袋詰めのほおずきの実 500円
・ばら売りほおずき 100円~
「ほおずき」には、主に観賞用と、食用にされているものとがあります。
ほおずき市で販売されているのは、観賞用ですので、食べることはできません。

鬼灯とお盆の準備
ほおずきは、漢字で「鬼灯」とも書かれます。
鬼灯とは、真っ赤に膨らんだ形から、火が煌々と灯った、提灯に似ていることに由来しています。
お盆の時期には、ほおずきの実を先祖の霊を迎える提灯に見立て、迎え火の代用として、
祖霊を迎える盆棚に飾るようになりました。
また、お盆の期間中は、ほおずきの中にご先祖様の魂が宿って過ごすとも言われています。
雷除け・災難除け・黄札をいただこう
四万六千日の縁日・ほおずき市の期間中は、この2日間にしか手に入らない限定御朱印や、
特別なお守りを授かることができます。
黄色の掛け紙の祈祷札「黄札」・「雷除札」・「災難除」など、これを目当てに来る方も多いです。
●雷除札
昔は、四万六千日の縁日に、赤とうもろこしが売られていました。
避雷針などがない江戸時代、雷除けのために、赤とうもろこしを落雷除けのお守りとして
軒先につるしていました。
文化年間(1804〜18)頃に境内で売られるようになりましたが、
明治初年(1868)頃、赤とうもろこしが不作になって、出回らないことがありました。
そのため、浅草寺では竹串に挟んだ三角形の守護札を雷除けとして授与するようになりました。
●災難除守
普段からもいただけるお守りですが、縁日の2日間は、四万六千日の文字が入ったものがいただけます。
●黄札
こちらも普段からいただける祈祷札ですが、縁日の2日間に授与されるものは、
四万六千日の御祈祷をした黄色の掛け紙になったお札となっています。

まだ間に合う間に合う東京のほおずき市
浅草寺ほおずき市には行けない…という方は、まだ、東京で7月下旬に行われるほおずき市があります。
文京朝顔・ほおずき市
文京区小石川の一帯でおこなわれるのが、「文京朝顔・ほおずき市」です。
「文京朝顔・ほおずき市」
開催日時:2025年7月19日(土)・20日(日)
7月19日・8時~19時(売り切れ次第終了)
20日・8時~15時(売り切れ次第終了)
開催場所:「朝顔市」は伝通院・「ほおずき市」は源覚寺
源覚寺・文京区小石川2-23-14
・東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園」駅より徒歩3分
・都営地下鉄三田線・大江戸線「春日」駅より徒歩3分
ほおずきの販売1籠2,000円(550籠限定)
「ほおずき市」が開催されるのは、「こんにゃくえんま」の愛称で親しまれている「源覚寺」です。
眼病や歯痛の平癒のご利益がある寺院としても知られています。
スタンプラリーや大道芸パフォーマンス、模擬店など、さまざまなイベントが予定されています。
第50回神楽坂まつり
神楽坂商店街が中心となって行われる、神楽坂まつり。
4日間行われる神楽坂まつりのうち、2日間は「ほおずき市」が行われます。
開催日時:2025年7月23日(水)・24日(木) 17時~21時
開催場所:場所毘沙門天善國寺
東京都新宿区神楽坂5-36
・JR・東京メトロ有楽町線・南北線の飯田橋駅 徒歩5~7分
・東京メトロ東西線の神楽坂駅 徒歩6分 ・都営地下鉄大江戸線 牛込神楽坂駅 徒歩6分ほおずきの販売 1鉢2,500円
毘沙門天子供縁日や門前の屋台コーナーなど、地元の商店街の出店などが並び、
歩行者天国にもなって街は大変賑わいます。
まとめ
浅草寺のほおずき市について、由来やほおづずきについて紹介しました。
また、浅草寺以降にも東京で行われる、有名なほおずき市も合わせて紹介しました。
商店街や地域のイベントもかねていますので、ほおずきの他、様々なイベントや屋台を楽しみながら
おでかけしてみてはいかがでしょうか?
7月の行事や過ごし方について、昔ながらの二十四節気についてこちらの記事で紹介しています。
https://kurashiniikasu-wanotie.com/koyomi/1362/

