7月7日はそうめんの日。索餅・そうめんなど七夕の行事食とは?

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7月7日は 「そうめんの日」 今日は何の日

7月7日は「七夕」です。そして、「そうめんの日」でもあります。
自宅や幼稚園・学校などで、笹に七夕飾りをして楽しむ方も多いでしょう。
また、七夕の日は、天の川に見立てた、そうめんに飾りつけをして、七夕の夕食にする事もあります。
行事には、その日にちなんだ食事を食べることが多いのですが、七夕の日は、どんな食事をする習慣があるのでしょうか?
そんな七夕の行事食とそうめんについて紹介します。

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七夕にはそうめんを食べる

「七夕の日に、そうめんを食べると願いが叶う」という言葉を聞いたことがありますか?

江戸時代に定められた季節の行事に、五節句があります。
五節句の日には季節のものを食べて邪気を払う習慣がありました。

●1月7日:人日の節句・七草の節句…七草かゆ
●3月3日:上巳の節句・桃の節句…ひなあられ・菱餅
●5月5日:端午の節句・菖蒲の節句…柏餅・ちまき
●7月7日:七夕の節句・笹竹の節句…そうめん
●9月9日:重陽の節句・菊の節句…菊・栗
昔から、七夕の日には、そうめんを食べていたことがわかります。

7月7日は「そうめんの日」

話す男の子

七夕とは別に、7月7日は「そうめんの日」と聞いたことがあります。

話す若い女性

7月7日は
全国乾麺協同組合連合会が昭和57年に策定した
「そうめんの日」
です。

七夕にそうめんを食べる。という行事食が広く認知されるように定められました。

芸事や恋愛・健康の願いごとが叶うように、七夕に「そうめん」を食べることを推奨しています。

細長い「そうめん」を織姫の糸にみたてて、「機織や芸事が上手になるよう」にと願いました。

また、小麦は毒を消す、といった言い伝えから「健康を願う」
年一度の彦星と織姫のデートにあやかって、「恋の成就を願う」として食べられています。

蒸し暑い日本の夏は、食欲も減退します。そんなときはそうめんが美味しく感じます。
また、お中元の贈り物として、「長いお付き合い」の心を込めて『そうめん』を贈る習慣もあります。

 

七夕の行事食について

七夕の日に、そうめんを食べることが多いですが、
どちらかというと、七夕は七夕飾りや夜空を眺める日であり、食事の内容は、これと言って決めてない
家庭も多いようです。
もともともの七夕の行事では、祭壇にお供えするとともに、食べていた食事があります。
そんな七夕の行事食について、時代や地域によって違いなどを見ていきます。

索餅(さくべい)

索餅とは?】
中国や昔の日本でも、七夕に食べられていた食べ物です。
小麦粉と米の粉を練ったものを縄のように細長くねじって揚げた、お菓子のこと。

中国では、「索」とは太い縄「餅」とは小麦粉と米粉を混ぜ合わせたものを表しています。
縄状の形状のことから、「麦縄(むぎなわ)」とも呼ばれます。

話す男の子

なぜ七夕に、索餅を食べるようになったのでしょうか?

中国では、昔、7月7日に帝の子供が亡くなったあと、祟りとなって町に病が流行りました。
それを鎮めるためその子が好物だった「索餅」というお菓子を供えると病は治まりました。
このことから、7月7日に索餅を食べると、1年間病気をせずに暮らせるとされました。
日本にも奈良時代に伝わり、平安時代の宮中行事として七夕を行う際は、
7月7日に索餅をお供えし、食べて無病息災を願いました。

長崎県には、郷土菓子として「麻花兒(マファール)」「よりより」という、
索餅に似たお菓子が今でも伝わっています。

 

話す若い女性

この索餅、実はそうめんの原型ではないか?と言われています。

 

そうめんと索餅

 

そうめん

現在、七夕に食べるものとしては、そうめんが主流です。

そうめんの起源は、奈良時代に中国より伝わった「索餅」というお菓子が原型とされています。

索餅は、「索麺(さくめん)」とも呼ばれ、その「さくめん」が、小麦粉で作られた「そうめん」と言われるようになり、七夕の日に索餅と同じように願いを込めて、そうめんを食べるようになったようです。

現在のような、手延べそうめんは、室町時代に普及したとも言われています。
江戸時代になると庶民の間に、そうめんを食べることが広がり一般的になりました。

七夕とそうめんについて
・天の川にそうめんを見立てた
・そうめんを織姫が使う糸に見立てて、裁縫や芸事の上達を願った
・食べやすく栄養が豊富なそうめんで無病息災を祈る
・小麦は毒を消すと言われ、健康を願った
・織姫と彦星に恋愛成就を願う
など、様々なことから、そうめんが七夕の行事食として取り入れられるようになりました。

五色の短冊にちなんで、色つきの「五色そうめん」もあり、七夕らしい華やかな雰囲気になります。

ちらし寿司

七夕にちらし寿司を食べる方も多いようです。
ちらし寿司を七夕に食べるという由来は特になく、行事食としては考えられていません。

しかし、日本では、昔からお祝い事がある際には、ちらし寿司を食べるという習慣がありました。
そのため、七夕でも、縁起が良い食べ物として、ちらし寿司を食べる地域があるようです。
ちらし寿司は長寿を願う海老や、金銀を連想させる「錦糸卵」などの具材が使われています。
色どりも華やかで、七夕飾りのようなアレンジもでき、現在では、作りやすく食べやすいため、
七夕らしい行事食として取り入れているところもあります。

ほうとう

長野県内では松本市を中心に、8月7日の旧暦七夕に「七夕ほうとう」を供えて食べる風習があります。
ほうとうは山梨県の郷土料理として有名ですが、七夕ほうとうは異なるものです。
七夕ほうとうとは、あんこを絡めた幅広の麺のこと。汁物ではありません、
小麦が収穫されたきな粉・ゴマなどをまぶした料理です。

七夕ほうとう種類
出典:農林水産省Webサイト
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/tanabata_houtou_nagano.html

七夕ほうとうのほか、収穫した野菜や七夕まんじゅうを供えて、食べられています。

オクラ

七夕の日には、収穫した夏野菜も供えられ、食べられています。
特に夏野菜のオクラは、切り口が星型になるため、それを食べることで願いを天に届けるという、
七夕に食べると縁起が良い野菜と考えられてきました。
また、オクラは夏バテ防止の食材としても知られており、本格的な夏を乗り切るための、
健康への願いも込められています。

 

笹を使った食べ物

七夕といえば笹の葉のイメージが強いのではないでしょうか?

笹の葉は殺菌力が強く、厄除けの力があるとして、笹で体を清めたり、厄払いの儀式に用いられていました。

笹団子

新潟県の名物である笹団子。七夕に食べられることがあります。
あんこ入りのヨモギ餅を笹の葉で包んで蒸した団子のお菓子です。
笹団子に使われている笹の葉やヨモギは、殺菌効果が高く、邪気を祓う厄よけの効果がある、
縁起の良い食べ物とされています。

笹寿司

新潟県・石川県・長野県など上越地方の伝統食である笹寿司。こちらも七夕に縁があります。
笹寿司は笹の葉の上に酢飯と、地元の食材が盛り付けられたお寿司。
または、笹の葉で包んで押し寿司にしたものです。
もともと、お祭りやお祝いなどハレの日の食事として食べられています。
戦国武将の上杉謙信が、笹の葉は防腐効果が高いので、保存食として、戦の携帯食として食べられたと言われています。
使われる具材は鮭やワラビ、野沢菜漬けやクルミ、錦糸卵などです。地元で採れた山菜や海の幸を使い、季節感を出すこともあります。

笹かまぼこ

宮城県・仙台名物の「笹かまぼこ」。
笹かまぼこは、宮城県ではなじみのある七夕の行事食です。
笹かまぼこの起源は、明治初期。魚が大量に獲れた時に、余った魚の活用や保存の目的で作られるようになったとされています。
笹の葉の形をしているのが特徴です。
宮城県を治めていた伊達家の家紋「竹に雀」に笹が使われていたことにちなみ、笹かまぼこと呼ばれるようになりました。

笹を使った七夕の行事食

また、七夕飾りの笹の葉によく似た形をしているため、七夕と縁があるとされて親しまれています。

 

まとめ

七夕に食べる行事食について、お供え物などの由来とともに、紹介してきました。
七夕の伝説にちなんだものや、笹にちなんだ物、暑い夏を元気に乗り切るための、昔からの知恵が込められています。
地域に伝統食が残っている方は、それを伝えていきたいですし、特にこだわりないの方も、
季節のものを食べることは、体にも良い事ですので、自分の好きな行事食をみつけて食べてみてはいかがでしょうか。

七夕の行事の由来について、詳しくはこちらの記事でも紹介しています。
https://kurashiniikasu-wanotie.com/anniversary/1388/